ホームページ作りもようやっと大詰めを迎えてきた(はずの)今日このごろ。去年の夏か秋には着手し始めたような気がするので、もうかれこれ一年 は経つ。作りたいのぅ〜とほわほわ思い描いていたのをカウントしようとするとそれはかなり前からなのでカウントできない。
私はあえて言うと元来紙とペンを愛する者であるから、機械にはとんと弱い。
「えいちてぃーえむえる?なにそれおいしいのぉぉぉ〜〜〜?!」
などど呻きながらのたうち回っていたことも一度や二度ではないのだ。
そんな私がこうしてえっちらおっちらと完成まで漕ぎ着けることが出来たのはなにゆえか。それはひとえに 友人とそのまた友人の友人とそれとはまた別の友人の助太刀によるものである。言いながら自分もこんがらがってきた。
つまり、私と大学が一緒の友人には別の大学に通う友人がおり、その友人の友人がとてもパソコンが得意らしかったのである。
私はお恥ずかしいことに人見知りの骨なしチキン野郎であるから、友人のツテで相談できるなんてこんなに有難いことはなく、膝をポンと打って喜んだ。
そしてなんとそのパソコンが得意な方は自らホームページ作成のためのサイトを立ち上げて下さったのだ。
「なんということでしょう。」私は画面とにらめっこをして感嘆した。「有難すぎるぞ!」
そんなわけでサイトをぐるぐる眺めてはちまちまとタグを打ち込む日々が続いた。しかしながらこうして完成までに一年もかかってしまったのは定評のある私の機械音痴っぷりと偉大なる課題&テスト達の妨害によるものだと思う。
「なんでいつも都合の悪いときにわっせわっせと出てくるのだキミ達は…。」ぷつぷつ文句を言ってうず高く積まれた課題ちゃん達から目をそらそうとしたが、
「おいおいアンタ、単位が欲しくないのかい?」と言葉巧みに促され、屈せざるを得なかったのだ。無念。
夏休みに入っていよいよ尻に火が付いた私に、大学の別の友人がおすすめのサイトをいくつか教えてくれた。「なかなかにパソコンが出来る人は多いものなのかもしれないなあ…情報社会かぁ。」と遅ればせながら実感しつつ、有難く活用させてもらった。
「持つべきものは友」とはよく言ったもので、色々な人たちの手助けがなければ一人ではとてもとても作れなかったことを思うと改めてゴチンと頭が下がる思いだ。
しかも友人の友人のそのまた友人の方に至ってはその絶妙(?)な距離感から結局一度も会うこと適わず、そういえば名前も聞いていなかった。
「いつか手土産でも携えてちゃんとお礼がしたいなぁ。」そんな思いを密かにふくふく抱えながらその日のことを夢想する。「とりあえず人見知りしないようにしなくては。」
まずは小さな決意から。
いざホームページを開設した時に日記がすっからかんではいかんなぁと作成と並行して書き溜める作戦を実行していたのだが、そんなに溜めないうちに大枠ができちゃった今日この頃。
「こういうこともあるよね。」己の見通しの甘さを噛みしめつつ取り敢えずぐりぐりと落書きしたりする。
それにしても暑い。
夏休みはいっぱい出かけようなんて計画も雲散霧消、できうるかぎり家に閉じこもってぐうたらりしているけどもバイトの日はそうもいかない。
日傘をかざして果敢に立ち向かうも駅までのほんの十分程度で汗びっしょり。
「じうじうと焼かれてまるでステーキの如しではないか!」「焼いたっておいしくナイヨ!」
内心で抗議の声をあげながらふうふうと道を歩いてゆく。
ようやっとホームページを完成させることが出来た。いやぁ長かった…。
しかし月並みであるがとりあえずスタート地点に立ったということなのだ。これから気合を入れなおしてたったかたったか進んでいかねばなるまい。
「マメに更新したいです。」
もそっと抱負を述べてみたり。
昨日帰路の途中で、突如アコギと若い男の人の歌声が聞こえてきて戦慄した。
時間は夜の11時ごろであるし場所も都心の駅前なんかではなく郊外の川沿いであるから、そんなこと滅多にあるもんじゃない。
とはいえどうやら土手の向こう側で友人数名を前に披露しているだけらしい。学生だろうか。
なにゆえこんな時間にこんな場所で…?と首をかしげつつ青春っぽいのぅなんて思ったりしながら「少年よ、大志を抱くが良いよ…。」という穏やかな気持ちで通り過ぎた。
「思い出のマーニー」を観てきた。
ロードショーのキャッチコピーとかで使われているけど、夏はなんだか無性にジブリが見たくなる。青々とした草とか、突き抜けるような青空とか、踏みしめる土の地面とか風の匂いとか。
そういうのがジブリには詰まっているような心持がして、そしてそれがとても恋しいのだ。
ポエミーでした。ええ。
思わずポエミーになっちゃうくらいジブリ作品が好きだということを今再認識しておりますよ。ええ。
宮崎駿監督が長編映画から引退してしまったのはとても寂しいけれど、同じ時代を共有できていることを幸福に思う。巨匠とか偉人とか、なかなかどうしてほとんどが故人だったりすることが多いから余計にそう思う。
(そして今唐突にピカソとシャガールとウォルト・ディズニーという3人が思い浮かんだのだがどうしてその三人だったのかは謎である。確かに巨匠とか偉人だけれども…。)
色々と内容について語ろうかという気持ちもするが、ネタバレになっちゃうし何より(毎回そうなのだが)あんまりジブリ作品を論じる気分になれないのだ。
ストーリー展開云々理屈で捉えようとするよりは、あくまで一観客として観て、ぐるぐる感じたことをもぐっと飲み込んで心の中に大事にしまっておきたい派なのである。私の場合。
というわけで本日は「マーニー観たよ。」というすこぶる簡単な報告で終了してしまうのだった。ジブリ愛をほんのちょっぴり語ったのでよしとしよう。
あ、記念に描いたイラストを一枚だけ。
今日は江戸東京たてもの園に足を運んできた。「ジブリの立体建造物展」を観るためである。
「え、またジブリの話なの。」という声があるかもしれない。そうなのです。
いやぁそれにしても暑かった…。
「徒歩五分」とサイトには書いてあったので5分くらいなら歩くベーと思い武蔵小金井駅からてくてくと歩き始めたのだが、歩けども歩けどもなかなか目的地は見えてこない。
15分の見間違いだったのかしらんなんてバスに乗らなかったことを悔やみつつ、35度超え(多分)の炎天下のなか15分か20分くらい歩いた気がする。
今さっき確認したところ、「バスに乗って公園近くのバス停で降りてからの」徒歩5分だったんですねそうだったんですね。よくある。こういうことはよくある。
最近怠惰な生活を送っていたから良い運動になったぞ。Yesポジティブ!
…というのは余談として、なかなかに充実の展示だったように思う。展示スペースはそこまで広くはないものの、背景画やらセルやらジオラマやらが所狭しと並んでいた。
あんなにたくさん作品があるし一作品にものすごい枚数を描いているわけだからそりゃあ量があるはずだよなぁと思う。きっとこの展示だって氷山の一角なのだ。
背景画に関しては大体が額に入れての展示だったのでぐぐっと近づいて観ることが出来て良かった。やはり緻密な絵は至近距離で観てみたいのだ。それでもなお「本当に手描き…?」
なんて失礼にも疑ってしまう。それくらい一枚の絵として完成度の高いものばかり並んでいて感服しきりだった。
もし時間制限なしに本気で取り組んだらこのくらいのものが描けるだろうかなんて考えてみたりしたが、建造物の構造も含め一から…となるとまだまだ遥かに手の届かない領域であるように感じる。
知識も技術も全然足らない。
こんな風に己の未熟さも噛みしめつつ、やっぱり凄いよなぁーとジブリへの尊敬と愛着を噛みしめたのだった。いろいろ噛みしめた一日と言える。